今回はEaseUSのData Recovery Wizard 12.0を実際に使用してレビューしていきます。Data Recovery Wizard 12.0はPCやMacのためのデータ復旧ソフトです。したがって今回は以下の手順で実際にデータを消して復旧させてみます。
- ごみ箱のファイルを完全に削除する
- EaseUS Data Recovery Wizard 12.0でスキャンする
- 復元可能なデータをプレビューする
- 復元したいデータをリカバリーする
そして、今回実際に削除するファイルの拡張子は以下の通りです。
- docx(ワード)x2
- xlsx(エクセル)x1
- tex(メモ帳など)x2
- m4a(音声)x1
- mp4(動画)x1
- jpeg(画像)x2
ゴミ箱内のファイルをすべて消してみる
通常、Windowsではファイルを削除しても完全には削除されずに、ごみ箱に保管されます。なので、ファイルを完全に削除するにはごみ箱を空にするという手順が必要です。今回はデータ復旧ソフトの紹介なので、まずはごみ箱の中身を空にしてファイルを完全に削除します。
削除しました。
完全に削除したファイルを検索する
今回用意したファイルは完全に削除されたので次はData Recovery Wizard 12.0を使って削除されたファイルをハードディスクの底から検索します。
なぜ削除したファイルが復元できるのか?
では、さきほどごみ箱から完全に削除したファイルをData Recovery Wizard 12.0を使って検索します。
Data Recovery Wizard 12.0ではドライブ別に検索するか、ファイルの場所を指定して検索できます。今回は元々Dドライブにあったファイルを削除したのでDドライブを検索します。
実際に検索すると一分ほどでクイックスキャンが終了し、160分ほどでディープスキャンが終了しましたが、今回はクイックスキャンが終了した段階で削除したファイルを発見できました。
復元したいファイルを探す
Dドライブを検索するといくつかフォルダが出現しますが、通常、ファイルはごみ箱から削除することで完全に削除されるのでごみ箱のフォルダを参照します。ごみ箱にあたるのが$RECYCLE.BINといフォルダです。Windows 10であればどのパソコンでもごみ箱は$RECYCLE.BINという名前が割り当てられています。
時間が経った場合などは$RECYCLE.BINの中を探しても削除したファイルが見つからない可能性があります。その場合はクイックスキャンの中から他のファイルを検索するか、ディープスキャンが終わるのを待つ必要があります。
$RECYCLE.BINの中にない場合は画像や動画などのファイルを形式別に探すことができます。また、ファイル名を覚えていれば検索窓から探せます。$RECYCLE.BINに探しているファイルがない場合、探すのに手間がかかるのでこのような機能を利用すると簡単に探しているファイルを見つけられます。
ファイルを復旧させる
ファイルを検索したあとは普及させたいファイルを選択し、右下のリカバリーボタンを押します。
復旧する際は保存先のファイルを指定できます。せっかく復旧させるのですからわかりやすい場所に保存しましょう。ただ、元のファイルがあったドライブと同じドライブに復旧させると失敗しやすいそうです。したがって、なるべく他のドライブに保存するのが最善の方法です。
復旧させたファイルは以下の画像のようなパスで、さきほど指定した場所に保存されます。
削除する前にごみ箱にあったファイルと復旧させた後のファイルを比較すると、すべてのファイルが復旧していることがわかります。
まとめ
データを復旧させたい場合はまず、個人で無料で利用できるEaseUS Data Recovery Wizard 12.0の利用をお勧めします。今回紹介した手順でデータ復旧を行えば多くの場合は個人で復旧することができます。
しかし、元のハードディスクの容量が少なかったり、データが消失してから時間が経っていたりするとデータの復旧に失敗する可能性が高くなります。この場合は個人でデータを復旧させることが難しくなるので専門の業者さんへ頼む必要がでてきます。
そうならないためにも、普段からハードディスクの容量に余裕を持つことが必要です。また、ごみ箱のプロパティからごみ箱の最大容量を多めに設定しておくことで自動的にごみ箱の中身が削除される可能性を減らせます。
提供EaseUS
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